とある学会でのこと。
ある演者が口頭発表をしていました。
発表の仕方が、なんつーか、学会というよりも大学の講義内のプレゼンみたいというか、ちょっと気になりました。
口頭発表となれば、たとえ実験さぼってる院生(コラ)がグダグダで空回りな発表していても、もちっと、相手に伝えなきゃ、なんとかしなきゃという意気込みというか、独特の空気があるのですが、それがないんですね。
まるで、先生の顔色伺いながら「えへ、コレであってますかあ?ですよねー」と笑顔で誤魔化して甘えながらやってるみたいでしてね。
うわ、なんだよこれ、と思って講演要旨を見てみると、院を持たない大学からの発表でした。
いやね、別に四年生が発表してもいいんですがね。
実際に院生よりも立派な発表する四年生もいますしね。
ただし、発表するからには自分の発表に責任持てよ、別の言い方すると、発表させるからには指導教員がもちっと見極めろよ、と。
いくら小規模内輪な学会と言っても、こんな発表許した指導教員は何考えてんだか、と思っているうちに、発表が終わり、質疑に入りましてね。
当然のように、すぐに質問というかツッコミが飛び出しましてね。
そうすると、演者は自分で答える様子が全くなく、「えへ、先生どうしましょう」という笑顔で会場の一角を見遣りましてね。
その瞬間。
「共同研究者がお答えします」
こりゃあ、いくらなんでも、ねえ。
まあ、中には、演者差し置いて質問への返事奪っちまう共同研究者ってのはいますが、さすがにコレはないよなあ。
なんかもうね、最初っから、君なんかは内容分からなくてもいいから原稿覚えてしゃべるだけでいい、質問受けたら先生が答えるから、てのがあまりにもあからさまでしてね。
諸悪の根源はお前か!どこの切り口からも意味ねーよ。
私的には、こういう先生、指導教員としてダメ過ぎです、はい、という、反面教師を目撃した学会でした。