ある日のこと。
いつものように、テレビのチャンネルをあてもなく切り替えているときに、って、おまいはテレビの番組予定を確認しないのかよ、というツッコミは至極ごもっとも(苦笑
酸素がどうのこうので浮腫んで大変だった、と言う話題だったので、おそらく高山病のことやね、と思ってリモコンの手を止めていると、やっぱり高山病の話でした。
暫くして、「酸素濃度が低いから云々」というテロップが出ましてね。
ん、あれ?
大気中の各成分の濃度は、通常、モル比だったり体積比だったり分圧比だったりで、成分全体の総和を基準にすることがほとんどですよねえ。
そうすると、地球の通常の空気における酸素濃度は、世界中どこでも、だいたい20%と相場が決まっております。
そしてこの場合、科学的に正確な表現を用いると、気圧とともに明確に低下した結果、高山病をもたらすのは、酸素濃度ではなく、酸素分圧です、はい。
ま、酸素濃度をあえて質量/体積比でのppm単位で、みたいなことになると話が変わって来るでしょうが、気体を取り扱うには強引な単位つうか、正直あんまし使わねえよなあ。
ようするに、いいたいことは分かるけど、言葉の使い方が科学的にちょっとね、と思ったできごとでした。