これは、血統書付きにしておデブでニューハーフでお気楽天然ボケな、とある猫の半生です。
義伯父の転勤も終わり、自宅に戻ってきた伯母一家と再び暮らし始めた猫。
初めのうちはすっかり「我が家の猫」状態で、本来の自宅であるはずの伯母の家なのに、きょとんとしていた猫でしたが、そのうちすっかり自分の家を思いだしたようでした。
そんなある日、猫は病に倒れました。
動物病院でのあらゆる検査結果が、母子感染性のウイルス疾患を示していました。
そしてこの病気は、発病したら最後、致死率がほぼ100%という恐ろしい病気です。
日に日に衰弱し、腹に水が溜まり、グッタリしている猫。
それでも伯母は諦めず、「効くかも知れないし効かないかも知れない」という猫用インターフェロンの大量投与、そしてトイレさえもおぼつかない猫に添い寝してまでの懸命の看病。
(まあ、その間、夫である義伯父の世話はほったらかしだったわけですけど)
そうすると、奇跡か誤診か分かりませんが、獣医さんも驚くほどの回復ぶりを見せて猫は健康を取り戻しました。
猫は今でも、お気楽極楽に呑気に元気に暮らしてます。
ただしあれ以来、元々おデブ気味でダイエット中だったのですけど、周りの人間がすっかり甘くなり、ちっともダイエットが進まなくなりましたとさ。
めでたいんだかめでたくないんだか(苦笑