大学院の時の恩師が定年を迎えました。
退職祝賀会に出席してきました。
殆どの人は、大学の先生が定年なんて迎えるの当たり前じゃね?とお思いかもしれません。
恩師は暫く前に急な病のため肢体不自由となり、車椅子の生活になりました。
それ以来、体調を崩しがちであったため、早期退職あるいはそれより悪いもしものことがあったらどうしよう、と、教え子たちは皆心配していました。
それでも恩師は変わらずいつも前向きで、体調が許す限り教育と研究をそれまでと同様に続けていました。
ですから、恩師が無事に定年まで勤め上げる事が出来て、本当にほっとしているところです。
私は学生時代から現職まで、自分の研究室の教授全員に大変恵まれてきました。
恵まれすぎて、とんでもない教授というものの実在性について、概念としては伝聞していてもかなり後々まで実感が出来なかった程です。
その、私が恵まれてきた中でも一番恵まれたのが、今回定年を迎えた恩師との出会いでした。
いつも穏やかで、笑顔で、忍耐強く、周りへの気配りを欠かさず、学生の突拍子もない無茶な言動にもおおらかに柔軟に付き合ってくれて、だけど本当にダメな事はきちんと叱ってくれました。
感情的に怒られた事は一度もありません。
自分が大学教員となった今、果たして恩師に少しでも近付けているだろうか、反省する事しきりです。
先生、今まで本当にお疲れ様でした。
これからはどうかご家族とごゆっくりお過ごし下さい。
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