普段から何となく引っ掛かっている事。
アニメなどで笑いを誘うためのお約束なキャラ設定の一つに、「料理の出来ない女性」というのがあるかと思います。
クッキングパパ然り、ミスター味っ子然り、らんま1/2然り。そういや捨てプリも。
こんな設定が笑いの要素として成立するところが、「女は料理が出来て当たり前」といった、日本におけるジェンダー的固定観念の根深さを示唆している、なんて事は今回は置いといて。
この逆の設定って、何に相当するのですかね。つまり、何かが出来ない男性キャラの場合。
あまり、「男ならコレ出来て当然だろ」なことを出来ない男性キャラの設定というのが、はっきり思い浮かばないのですが。
助兵衛が過ぎて失敗するというのならよく見かけますが、これはいわば真っ向正反対ですしね。
のび太君のように「気が弱い・根性がない」みたいなのになると、性別云々の前に本人の性格になりますので、ちょっと違うと思います。
日常生活では、「機械類に弱い」とか「運転免許がオートマ限定」とかで、仲間内でからかわれる人が居たりしますが、虚構世界の設定ではそんな込み入ったことで笑いを取っているとは思えません。
なんでだろう・・・不思議ですねえ。
ちなみに、らんま1/2は、真面目に考えてはいけないのは分かってるんですが、真面目に考えると頭いたいですよね。
水/お湯を被るたびに、大量の細胞分裂とアポトーシスとが瞬時に起こっているわけでして(どんなに頑張っても、細胞分裂は一回30分近くかかるよなあ)・・・呪泉郷(漢字これでしたっけ?)の呪いを受けた人達は、テロメアがどんどん短くなって、早死にでしょうね・・・合掌。
「ベターマン」という、サンライズ製作のなんともおどろおどろしい演出のSFアニメがあります。
正直、私も途中からしか知らないので、世界観が掴めてないのですが、どうやらベターマンと呼ばれるヒト型の知的生命体をめぐる、人道に悖る研究ありーの、大企業の暗躍ありーの、弱い立場の人々が団結して元凶に立ち向かうヒューマンドラマありーの、な、お話でした。
その話で重要なキーワードというのが、「D-アミノ酸」です。
通常の天然型アミノ酸はL体なのですが、それとは立体が逆のものをD体と言います。それは正しい。
D-アミノ酸に関して、ベターマンがこれを摂取するとその力が増大するだの、これはとある花にだけ存在するだの、色んな設定があったんですが・・・いや、そんなにD-アミノ酸が欲しいんなら、そんな回りくどい方法でチマチマ集めずに、まずは試薬メーカーの工場襲えば?
値段は高いけど一応、試薬として普通に売ってあるものだし。
それに、微生物の一部も、D-アミノ酸作るし。
それ以外は、意外な展開がめじろ押しで、話的にはなかなか面白かったんですけどね。
残念ながら、私はとりあえず化学者なので、設定の穴に気付いてしまいました。