以前一度、ナマモノ系なコトやってるウチの大学の某同僚から、私が相手の発表に質問をしようとしなかったために半分冗談で、「他人の発表に質問しないってトコが、optical_activityさんの冷たさだよねー」みたいなことを言われまして。
・・・たとえ冗談でも、一方的な解釈で他人を「冷たい」なんて決め付けるような高飛車なあなたに、そんなコト言われる筋合いはないのですがね(苦笑
つーか、それってまるっきりお義理の質問じゃん、お義理って大事なのはわかりますけどそんなに威張れることですかね、てか、そんな質問本気で嬉しいのかなあ・・・単に数をこなすよりも、中身の濃さが大事だと思ってるんで、私ゃあんまし自分に無理してまで質問しないだけなんですけど(苦笑
いや、ぶっちゃけ、全く別分野で赤の他人の初めて聞かされた仕事について、すぐ質問できるほど、私の理解が早くないだけってことですが(爆
この手の、ちょっとバケガク要素のあるナマモノ系のばあい、純粋な化学的視点からのアプローチそのものは苦手なので、人によっては、別の切り口からの問題解決の突破口を期待して、異分野からのツッコミ熱烈大歓迎、てな事情はわかってるんです。
とりわけこの相手は、私のような専門分野のニンゲンからの助言をものすごく期待していると言うか、買いかぶりすぎと言うか。
でもね、こちらのキャパをはるかに超えた水準を勝手に期待して、そのまんま要求されても困るんですがねえ・・・
てゆーかですね、ナマモノ系の人が使うバケガク用語って、本来の化学用語と見た目はそっくりでも意味の微妙に違う単語が多くてですね。
正直申し訳ないのですけど、この手の意味の違いって、私にとっては手の数のおかしい炭素と同じくらい、心理的に相当ダメージが大きい要素なワケですよ。
分野の違いによるお作法の違いってのは理解できるんですが、普段慣れ親しんでいる言葉について思考の転換を要求されるのは、かなりのストレスでしてね。
で、そんな単語を聞かされ続けると、理屈ではわかっていてもだんだん混乱してマジでグッタリするんで、私としてはなるべく避けたいところでして。
でも、ま、そこまで言われては仕方なく、別の機会のときに、この相手に質問したわけです。
そしたらやっぱり、初っ端から、ある用語の意味の段階で話が躓いて、その先へ進めるのに無駄にエライ苦労しまして。
本題までが遠いこと遠いこと。本題が見えたころにはもうクタクタ。
だって、「使ってる言葉の意味が分野によって違う」ってのを相手が気付かないので。
そうなると、何の話なのかこちらにはサッパリわからないわけです。
で、ナントカ意味を掴むために、こちらもあれこれと「単語の意味」を探るわけですが・・・
「だからね、コレがこうしてああして●●したってのが今回の発表のポイントなわけよ、すごいだろ」
「はあ・・・(つーか、凄さ以前に、単語の意味が分からん)・・・えっと、●●って、××ってことですか?」
「いや、△△」
「じゃあ、△△なら◇◇ってことですよね」
「いや、●●」
「ですから●●って、××ってことじゃないんですか?」
「いや、△△」→無限ループの気配(爆
てな調子で、堂々巡りのドツボ突入(あちゃあ
なにしろ自信満々で押しが強くて自分は正しいと思い込んでいる相手ですから、話が通じてない原因の半分は自分だなんて絶対考えないタイプでしてね。
最終的には、私が相手の言いたいことに気付いたのでその場は無事収束しましたが。
だーかーらー、異分野且つ「自分の使っている単語の意味は他人が思っている意味と同じ」だと信じて疑わない人と議論するのは、消耗が激しいんですよー、だから避けたかったのにー(とほほ
質問って難しいですなあ。いやはや。
そして、異分野との議論って難しいですなあ。なんともはや。
そりゃあ、異分野との意見交換がどれだけ大事かってのはわかっちゃいるんですが、意思疎通段階で無駄に躓くのは勘弁して欲しいです。