ボケなしで大真面目のお願い2
身体障害者補助犬法が成立したのは2002年です。
この法律は、盲導犬、介助犬、聴導犬について、公共の場への不当な受け入れ拒否を禁止するものです。
まあ、「酸素ボンベを引くワンが入ってないぢゃないか」等々、まだまだツッコミの余地のある法律ではあるのですが、ともあれ、働くワンに対する皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
1.イヌ好きの方(特にお子様など)は働くワンに構いたくなるものですが、虐めるのは論外として、勝手に触ったり、余計な声を掛けたり、ましてや食べ物を与えたりなど、仕事中のワンの邪魔はしないで下さい。
2.基本的にハンドラーさんを手助けするときは、たとえばワンに何かを渡してくれというような、ハンドラーさんからの求めがない限り、ワンにではなく、ハンドラーさんに対して対応して下さい。
たとえば道案内をするときは、ハーネスを引っ張るのではなく、ハンドラーさん本人を誘導してください。
3.一般店舗主の方は、ペットとは違うことをご理解いただき、働くワンの入店を受け入れて下さるようお願いします。
ニンゲンのあーんな困った客なんかよりも、はるかに「客」としてふさわしいかと。
なお、補助犬であることを示すもの(補助犬の表記のあるハーネスなど)を着用していない犬は、法律上、一般の飼い犬に過ぎません。
補助犬は、高度な訓練と厳正な資格審査を経て認定されるものです。
一般の飼い犬とは明確に区別して下さい。
特に、しつけの悪い一般の飼い犬(とその飼い主)のせいで、補助犬までひっくるめて悪く思われるのは非常に遺憾です。
しつけの悪い飼い犬と補助犬とは、暴走族とオートレーサーくらい別物です。
また、補助犬の体毛飛散防止につきましては、ブラッシングやシャンプーなどの体毛の管理がガイドラインで定められていると同時に、服を着せる(特に換毛期)、更には、抜け毛が舞いにくい犬種を選択する、などの対策が既に行われております。
補助犬が着ている服は、補助犬であることを示すだけではなく、体毛飛散防止のためでもあります。
確かに、毛一本たりとも抜けさせないという対策には至りませんが、公共の場で犬との接触を望まない人、特にアレルギーのある人についての考慮が全くされていないわけではありません。