ある日のこと。
大学のゴミ集積所の前を通りかかると、いつものように、大学に居着いた猫一家がいます。
おかあさんと、模様がおとうさんそっくりのコ(既に成猫)、それに、まっくろちゃん(既に成猫)です。
ひなたぼっこしているおかあさんたちを尻目に、まっくろちゃんは、ゴミ集積所の分別置き場の中をなにやらごそごそやってます。
どうした、なにかおいしいものでも見つけたのかい、つーかそこは段ボール置き場なんだけどありえねー、と、こちらものんきにその様子を眺めていると、なんか輪郭がおかしいというか、妙に低いところに余計な尻尾がピロピロ見えるというか。
・・・あ、仔猫ハケーン。また産まれてるよいつの間にか。
お前さんのきょうだいかい、それともお前さんのお子さんかい?
どちらにしても、野良は厳しいから、そのコも無事に育つといいね。
というか、野良の連鎖を止めるために、出来ればどなたか、この一家を引き取って頂きたいなあ、と思いますよ、ウチは賃貸ではむはむが限界なので無理ですが。