私の最初の恩師は、すっごく飄々としていました。
同一学部内の他の先生とは研究手法が違っているせいか、かなり個性的で、それでもニンゲンとしては間違ってませんでした。
私の二番目の恩師は、かなりの人格者でした。
学生に怒るのではなく、叱ってくれる人でした。
周りへの面倒見と責任感が強過ぎて、働き過ぎて自分の体を壊してしまいましたが。
最初の上司は完全な論外なのでスルーパスするとして。
そんな中でも、仕事の出来る先輩には恵まれました。
大学に勤めて最初のボスは、ある業界からは「神様」扱いされるくらい偉い人なのですが、当時下っ端だった私に対してでも、ものすごく腰の低いおじいちゃんでした。
今のボスは、下っ端やペーペーを共同研究者として対等に扱う人です。
バイトさんの仕事も、自分の手柄ではなくバイトさんの成果として、きちんと評価できる人です。
振り返ると、論外な例外は置いといて、私は今までずっと、いい人の元にいさせてもらってるんだな、と思いますわ。
そんな私は、師匠たちに、多少なりとも恩を返せているのでしょうか。
学生さんへの対応に追われて日々をかけずり回っていて、ふと心配になります。