前職場を去るとき、同期からはノリと勢いの冗談で「ボスになれ」(誰がなるもんか^ ^;)と言われたのはひとまず横に置いといて、他所の部署の方から社交辞令的に、「優秀な卒業生を出してウチに送ってください」なんて言われました。
・・・・たぶん、ウチの大学の性格上、前職場で求めているような人材は、ちょっと無理かなーと思いつつ、笑顔で「頑張ります」と答えました。
そして、何年かこの仕事をしてきて、ウチの卒業生はあの業界に送るべきではない、という思いを強めています。
いや、勘違いしていただきたくないのですが、あの業界はけして表舞台に出てくる業界ではないのですが、世の中のほぼ全ての人が陰ながらとってもお世話になっている業界でして、間違いなく世の中には必要な業界なんです。
ただ、表舞台に出ないってのがミソと言うか、最近おおはやりのナントカ社会を思い起こさせるように、従業員の学歴と知識と給料のバランスがひじょーに独特で(ものすごい婉曲表現)、そのため、運営面でなにかを微妙に失敗すると、いろんな不思議なことが起こって百鬼夜行な悲喜劇が怒涛のごとく展開する、極めて難しい業界なんですね。
で、そんな中で前職場は、見事に失敗した箇所がありまして・・・人によっては色々とまあ自主規制な部分がありまして、真面目に働いて相手の尻拭いまでしているってのに目の仇にされたりといったことがあったりなかったり、ゴニョゴニョゲフゲフ。
そもそも、あの業界でウチの学部卒業の人間に要求される水準のベクトルが、ウチの大学のようなところの卒業生が持つベクトルとは相性が悪いと言うか。
とまあ、いろんな意味で、ウチの卒業生には向いてないなあ、特に、みんな真面目でいい子なんだけど、むしろいい子過ぎて、理不尽に対する耐性付いてないしなあ、かといって理論武装で相手に隙を見せないなんてちょっと無理だし、あとは一生懸命さで可愛がってもらうぐらいか、などと考えるわけです。
でもなあ、折角の一生懸命さを生かすのなら、なにもあえてそんな選択をしなくても、他に道はいっぱいあるし、とも思うわけです。
というわけで、私の今の立場における学生さんに対する目標:私の前職場のような業界にあえて教え子を送り込もうとはけして思わないけれど、たとえ前職場のような業界にいても「科学」と「誠実」を貫ける程度の、知識と勤勉さと逞しさを持たせたい
で、肝心の、目標到達率はというと・・・ orz