なにげに忘れがちなことですが、分野が違うと、教養も常識も違ってくるものです。
学部生時代、とある文系科目の先生は、知識の幅の拾い、とても話の面白い人でした。
それはそれでいいんですが、私ら学生に対して、「君達はこんなことも知らんのか」と、ご自分にとっては常識的な知識をこちらが持っていないことに、いつも呆れておられましてね。
そんな調子である日、講義の話の流れの中で、「君達はVェネディクトすらも読んだことないのか」と、心底呆れておいでだったんですわ。
いや、つーか、実験化学系のニンゲンにとって、ヴェネDィクト言われたら、ニッポン論で有名らしい作家の名前じゃなくて、糖の検出試薬なんですがね(苦笑
私ゃ学部生なりに、分野が違う相手に対して、自分の常識を押し付けちゃあイカン、ましてや相手が自分よりも立場が弱ければ尚更、と思いましたわ。
とはいえ、本は幅広く沢山読んだほうがイイ、ということについては、間違いない事実ですがね(爆